カンボジアは「バブル」

景気絶好調のカンボジアが積極財政の一方で、デフレ不況の日本は緊縮財政(PB政策)を採る。そればかりでなく、財務省はデフレを助長する消費増税という「阿呆」な経済政策。結果的に、日本の財務省はカンボジアのそれに劣る。汚職を真似しろとはいわないが、財務省の官僚に自浄能力が無いのは明らかだ。

「白河の清きに魚(うお)の棲みかねて もとの濁りの田沼恋しき」

2020年度の国家予算編成、歳出21%増も 2019/10/28(月
カンボジア政府は、2020年度(1~12月)予算案の歳出を前年度比21%増の77億7,000万米ドル(約8,440億円)とする方向で検討しているもようだ。歳出額は11.4%増だった19年度を上回り、過去最大を更新する見通し。クメール・タイムズ(電子版)が25日伝えた。
社会、福祉などを管轄する省庁の予算は10%増の総額20億米ドルで、教育省と保健省に計14億米ドルが充てられる。経済関連10省庁は9%増の総額18億米ドルとし、中でも公共事業・運輸省に最大の8億米ドルを割り当てる。 
国防や安全保障分野には9%増の総額12億米ドルを、国会、閣僚評議会(内閣に相当)など総務分野の省庁・関連機関には2%増の6億2,800米ドルを割り当てる。
このほか、特別予算として21億米ドル相当が計上されるもよう。用途は明らかになっていないが、世界銀行は先に、欧州連合(EU)と締結する武器以外の全品目を数量制限なしに無関税でEUに輸出できる「EBA協定」が来年2月に停止された場合、カンボジア政府は国内総生産(GDP)の3%規模の景気刺激策を導入すると予想している。


現在のカンボジアやラオスは、シナの「(経済)植民地」である。
カンボジアでは、シナが5つのダムを計画し、メコンの水を狙う。メコンは海運の要のみならず、シナはダムの水量を通じて下流国の生殺与奪の権を握る戦略だ。数年後の商売のことしか考えていない日本と違ってシナやアメリカの動きは戦略的である。
「シナの代理人」と呼ばれるフンセン大統領(海南島出身のベトナム人)は一党独裁体制で「シナマネー」をかき集める。フンセンに逆らえば、暗殺される怖い国だ。シアヌークビルは事実上シナに売り渡し、唯一の外港・シアヌークビルはシナの軍港に化けつつある。

NINJA300は何度もシアヌークビル(コンポンソム)へ行ったことがある。昔は綺麗な街だったが、今は汚職とマフィアとカジノと売春が溢れるソドムだ。重慶・四川系シナマフィアの巣窟である。
首都プノンペンの不動産価格は高騰、都内の80平米のマンションは25万ドル程度。ハノイよりずっと高い。カンボジアはドル経済で、RMBがドルに化けて不動産市場に流入を続ける。株式市場も高騰中だ。つまり、カンボジアはRMBの流出先になっているわけだ。
しかし、古き時代のカンボジアを知っているNINJA300は「今も昔も」カンボジアは「地獄のような国」だが、今の豊かになったカンボジアの方が程度が悪いと感じる。
カンボジアのジニ係数は高く、富はシナ人や特権階級のカンボジア人ばかりが得る。平均的カンボジア人の苦難は続いている。カンボジア人はポルポトが文化大革命の影響を受け、シナ製武器を使用していたことを忘れたのだろうか?
腐った場所には、ゴキブリが入り込み、増殖するものだ。

(GDP成長率) ☆10年続く高度経済成長

source: tradingeconomics.com


(1人当たり国民所得) 
☆平均値は高くなったが少数特権階級が巨額所得を得る社会構造で、貧富差は「鬼」。「トリクルダウン」って一体なんだっけ?

source: tradingeconomics.com

(CSX指数チャート、2018年初~) ☆CSX指数はカンボジアを代表する株価指数。2018年後半より、動意付いている。主な買い方は外国人投資家。日本と一緒だー!(笑)





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この記事へのコメント

- NINJA300 - 2019年10月29日 12:04:44

カンボジア「小口金融」普及で過剰債務者急増
2019/8/18付日本経済新聞 朝刊

「マイクロファイナンス」と呼ばれる小口の金融サービスは貧困の緩和につながると期待されてきた。だが、カンボジアでは小口金融産業が急成長する一方で、過剰債務者が増え、同国の経済をおびやかしかねないとの懸念が広がっている。

カンボジアの複数の人権団体がまとめた報告書によると、約240万人に上るカンボジア人が過大な貸し付けで債務を抱え、強制的な土地の売却や国外への出稼ぎ、児童労働、生活困窮などを引き起こしているという。土地の所有権を担保とした貸し付けが行われているとも指摘されている。

各国のマイクロファイナンスの状況を調べた報告書(2017年)では、カンボジアの債務者1人あたりの平均債務は約3370ドル(約35万円)と同国の1人あたり国内総生産(GDP)の2倍以上に相当する水準に達しているという。カンボジアの小口金融サービスは年率約30%の勢いで成長している半面、安易な借り入れで過剰債務に陥る人も増え、社会問題になっている。

国際通貨基金(IMF)は18年10月、マイクロファイナンスが「金融やマクロ経済の安定に危険をもたらしている」と警告した。この警告は欧州連合(EU)が民主化の後退を理由にカンボジア製品の特恵関税停止の検討に入ろうとしているときに出された。EUへの輸出が無税でできなくなれば、約70万人が働く同国の繊維産業への打撃も大きいとされる。

業界を監督するカンボジア国立銀行(中央銀行)によると、同国のマイクロファイナンス機関の18年の手数料収入の割合は前年のほぼ2倍に増えた。

世界遺産「アンコールワット遺跡群」から車で1時間ほどにあるシエムレアプの小さな村で暮らすチャン・ビアンさん(47)は字が読めない。3人の娘の母で、定期的な収入はない。だが、隣人から頼み込まれて保証人にされ、隣人が失踪したとたん、金融業者に返済を迫られたという。LOLCなど複数のマイクロファイナンス機関から計1万ドルの融資を受けたとされる書類を握りしめながら、ビアンさんは「(自宅にやってきた)男は母印を(書類の)どこに押すかしか教えてくれなかった。どうすればいいかわからない」と途方に暮れる。娘ら家族はビアンさんの借金返済を助けるためにタイで働いている。

こうした債務者が増える一方で、マイクロファイナンス大手の業績は好調なところが多い。LOLCの親会社で、スリランカにあるLOLCホールディングスは18年度の決算で過去最高益を更新した。カンボジアマイクロファイナンス協会の代表者は8月上旬の記者会見で、ビアンさんのような例は「まれ」と説明した。また、カンボジアの大手マイクロファイナンス機関、アムレットの幹部は「我々ばかりが(非難されるのは)不公平だ」と話す。

マイクロファイナンスは貧困世帯に少額の融資などを提供することで自立を促し、貧困緩和につながるとカンボジアでも当初は歓迎されていた。だが、借金返済のために娘3人が働きに出て、孫を世話するピアン・チャムさん(70)は「借金のことで毎日頭が痛い。こんなことなら、貧しいままのほうがよかった」としている。

- NINJA300 - 2019年10月30日 10:28:07

2020年1月1日から適用されるカンボジアの最低賃金は、190ドル/月で決着しました。現在は182ドルで、4.4%の上昇となります。最近の最低賃金の上昇は、2012年61ドルから2013年80ドル(31.1%増)、2014年100ドル(25.0%増)、2015年128ドル(28.0%増)と急激なものがありましたが、労働諮問委員会で客観的基準を使用し始めた2016年は140ドル(9.4%増)、2017年153ドル(9.3%増)、2018年170ドル(11・1%増)、2019年182ドル(7.1%増)と上昇幅が落ち着いてきています。2020年は、米中貿易戦争等で世界経済に不透明感が広がる中、客観的基準に沿った、想定の範囲内の概ね妥当な金額となったものと見られます。
 最低賃金は、政府、雇用者、労働組合の3者の代表28名が参加する労働諮問委員会で討議されてきました。雇用者側は184.5ドル、労働者側は199ドルを要求していましたが、9月20日の会議で投票が行われ、政府案の187ドル(2.7%増)が多数を得て、労働大臣に答申されました。この結果を受けて、フン・セン首相は、毎度おなじみの鶴の一声で3ドル増額を加えることを決定し、最終的に190ドルで決着しました。使用者側からの意見もあって、フン・セン首相による追加額はこれまでの慣例だった5ドルから3ドルに縮減されました。
 内需振興のためにも、最低賃金の引き上げは必要不可欠ですが、急激な上昇は外国投資家の懸念となっていました。カンボジア政府では、最低賃金の検討に当って、労働生産性上昇率や物価上昇率等の客観的基準を2016年の最低賃金から使用し始めており、雇用者側も労働者側も納得感が高い決定方式が次第に定着しつつあります。ベトナムよりも高くなっているとの声もありますが、社会保険料や手当等を含めた実支払額では、カンボジアの方がまだまだ低いのが実情です。しかし、当面、労働集約型産業に頼る必要があるカンボジアとしては、周辺国との外資誘致競争に負けないよう、周辺諸国の賃金レベルも配慮する必要が高まっていると見られます。
https://blog.goo.ne.jp/economistphnompenh/e/d999a76873ef99432a568999f11efdae

- NINJA300 - 2019年11月07日 11:14:40

カンボジアで長期政権を敷くフン・セン首相の政敵で、国外に逃れているサム・レンシー氏(70)は6日、滞在先のパリからタイを経由し、カンボジア独立記念日の9日に帰国する考えをツイッターで表明した。タイ政府は入国を認めない方針だ。
 カンボジア政府は反フン・セン政権の象徴となっているサム・レンシー氏が帰国した場合、野党支持者が勢いづき、大規模な反政府行動に発展する可能性があるとみて、警戒態勢を強めている。
 サム・レンシー氏は8日にバンコクに到着し、陸路で帰国する計画を示した。しかし、タイのプラユット首相は記者団に「東南アジア諸国連合(ASEAN)加盟国政府の反対勢力がタイを利用するのを容認しない」と述べ、入国させないよう関係当局に指示したことを明らかにした。 
 旧最大野党・カンボジア救国党の党首を務めたサム・レンシー氏は国外滞在中の2015年11月、名誉毀損(きそん)の疑いで逮捕状が出され、帰国を断念。パリを拠点に反政権活動を続けている。救国党は17年11月、政府転覆計画に関与したとして解党を命じられた。

- NINJA300 - 2019年11月08日 12:57:41

カンボジアのフン・セン首相の政敵で、滞在先のパリから帰国する計画を打ち出していたサム・レンシー氏は7日、経由地のバンコクに向かうタイ国際航空機への搭乗を拒まれた。引き続き帰国を目指すという。
 サム・レンシー氏は「タイ航空はタイ政府の上層部から搭乗を認めないよう命じられたと説明した」と語った。タイ航空は時事通信に対し、「搭乗客情報は機密で明らかにしない」と回答した。
 2015年から国外に逃れているサム・レンシー氏は、カンボジア独立記念日の9日にタイから陸路で帰国する考えを表明。タイのプラユット首相は入国を容認しない方針を示していた。
 サム・レンシー氏は最大野党・カンボジア救国党の党首を務めていた。救国党は17年11月に解党を命じられている。
 一方、逮捕を恐れて国外に脱出した救国党のムー・ソクフア副党首が6日夜、マレーシアで一時拘束された。副党首も帰国を目指していた。マレーシアのマハティール首相は記者団に「内政不干渉が東南アジア諸国連合(ASEAN)の原則。他の加盟国との対立は避けたい」と述べた。

- NINJA300 - 2019年11月11日 16:37:09

サムレンシー氏は現在、マレーシア。カンボジア入国すれば、ころされるか、一生、監獄くらしか。以下、カンボジアの保険市場の記事。


2019/11/11(月)

急成長の保険市場、上半期の収入は2桁増
カンボジアの保険市場が急成長を続けている。財務経済省によると、今年上半期(1~6月)の損害保険料収入は前年同期比14.7%増の4,930万米ドル(約53億8,500万円)、生命保険料収入は同55.3%増の6,630万米ドルに達した。クメール・タイムズ(電子版)が8日に伝えた。

カンボジア保険協会(IAC)のフイ・バッタロ会長は、国内の保険料収入は過去5年間で年平均35%の伸びを示し、カンボジアの経済成長をけん引する産業となりつつあると指摘。「業界の発展は偶然ではなく、国民の保険加入を促すために財務経済省が打ち出した政策などが奏功した結果」とコメントした。

国際通貨基金(IMF)によると、カンボジアの保険産業が国内総生産(GDP)に占める比率は昨年時点で全体(約245億米ドル)の0.8%、生保だけで0.3%だった。

国内では現在、損保13社、生保11社、低所得者などを対象としたマイクロインシュアランス(少額保険)企業7社が営業している。オンラインでマイクロインシュアランスを手掛けるBIMAカンボジアのキム・トル・アム最高経営責任者(CEO)は7日、2014年の市場参入以来、業績は順調に推移していると報告。「保険料収入と加入者は毎年増加しており、現在の加入者は50万人を超え、既に保険請求額は100万米ドルを突破した」と明らかにした。

フイ・バッタロ会長と財務経済省金融産業局(GDFI)のメイ・バン局長はともに、カンボジアの保険市場は今後もさらに拡大し、参入企業も増加すると予想。課題としては、業界の成長とともに人材が不足する可能性が高いことを挙げている。

- NINJA300 - 2019年12月05日 12:42:26

https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20191129-00016196-bunshun-int&p=1
中国人の「ギャンブル」「詐欺」産業が集中するカンボジアのシアヌークビルに潜入した
11/29(金) 6:00配信文春オンライン
中国人の「ギャンブル」「詐欺」産業が集中するカンボジアのシアヌークビルに潜入した
建設ラッシュのシアヌークビルの中心部。カジノ勤務の地元女性が歩いている
 空港に着いたらそこは中国だった。中国人がベンチに座ってスマホをいじりながら国民的ソフトドリンク「王老吉」を飲んでいる。ここはカンボジアの地方都市なのに。

【写真】シアヌークビルの写真(21枚)をすべて見る

 私が訪ねたカンボジアの海沿いの街「シアヌークビル」は、昔は西洋人バックパッカー(ヒッピー)にひそかに人気のビーチリゾートだったが、今はすっかり中国化したと報じられている。空港では、早速中国人の男性による会話や痰吐きの音が左右から聞こえる。日本円が両替しづらい代わりに従来から米ドルが普通に使えて、加えて人民元も流通している。

まるでバットマンの舞台ゴッサムシティ
 現地メディアの「クメールタイムス」によれば、今年に入りすでにカンボジア全土で1000人以上の中国人が逮捕されたとか。カンボジアの中国人絡みのニュースでも、シアヌークビル関連の件数は突出している。詐欺を行っていた数百人を母国中国に強制送還だとか、同胞の中国人を複数拉致監禁していた中国人を逮捕だとか、中国人同士がストリートファイトをしたとか、中国資本による建設中のビルが崩壊したとか、ニュースの数は食傷気味になるほどある。それはまるでバットマンの舞台ゴッサムシティのような街に聞こえる。

 一方で、外務省の海外安全情報によれば、「全土で危険レベル1:十分注意してください。」となっていて、シアヌークビルだけ特別悪い中国人が暗躍しているので渡航をお控えください、とは言っていない。実際に旅行で訪れている日本人もいるようなので、私もこの目で現状を見ようとシアヌークビルに降り立った次第だ。見渡す限り、悪そうな中国人ではなく、中国の地方都市で見るようなゆるい中国人ばかりだ。

2年前から中国人が大挙してやってきた
 シアヌークビルの空港から市内までは遠いうえに空港バスがない。より正確にいえば、中国語が話せれば市内のカジノまでワゴン車による送迎バスはある。私はホテルが用意したタクシーに乗り、舗装が不十分なガタガタ道を行く。時々道沿いに見える看板はみな中国語で、中国の奥地を車で移動しているかのようだ。

 運転手は44歳になるカンボジア人の男性だ。彼は英語を話せるが、中国語は話せない。昔は西洋人や日本人がやってきたが、2年前からカジノやオンラインのギャンブルビジネス目当ての中国人が大挙してやってきた。外国人観光客が激減、日本人に至っては消えたという。カンボジアでカジノを近々排除する方針にしたことから、最近はカジノ関係者が減って、中国と貿易を行う中国人が残っているという。
中国の街を完全再現しようと計画
「中国は嫌いだが、息子や娘も養わなければならないなかで、この仕事がどこまで続くかわからない」とカンボジア人ドライバーは恨み節をずっと語っていたが、会話の途中で一旦車を止めて男性はこちらを向いた。「ここから見えるのがチャイニーズエリアだ」――高台から見下ろした先には、中国を長く見ている私にとって見慣れた中国あるあるの高層建築物が無数に建っていた。開発ラッシュだ。

 シアヌークビルの街中に入ると、さらに「中国らしさ」は増していく。大通りも中国語で書かれた建物が目立つが、中心部で裏通りに足を踏み入れると、いよいよほぼすべて中国語の看板ばかりとなっていく。肝心のカンボジア人がやりくりする店舗のほうが少ないくらいだ。

 カジノがある中心部から離れたエリアは通称「中国城」と呼ばれており、中国式団地までも複数建てられ、中国の街を完全再現しようと目下計画が進んでいる。中国城にカンボジア要素は皆無で、むしろ中国の地方都市そのものと化している。「中華街」なんて表現が甘っちょろく見えるほどに、どうみても中国の片田舎の街そのままだ。ときおりカンボジア人と話すときだけは、ああ外国なんだなと我に返る。

中国式管理が抜けた、パラレルチャイナ
 今の中国にあって、シアヌークビルにないものがある。監視カメラだ。逆に今の中国からは消えて、昔の中国のようなシアヌークビルにあるものもある。工事現場のトタンの壁や街角のコンクリート塀に貼られた闇金やギャンブルや風俗業者の貼り紙だ。おっさんの街だからか、中国ではよく見かけるクレーンゲームの代わりにカジノのほかギャンブルゲーム台や入れ墨屋が目立つ。

 最近の中国は違法サービスを排除し、市民を監視することで中国式の「よりよい社会」を構築している。シアヌークビルは中国式管理が抜けた、パラレルチャイナになっていた。

 店の名前を見てみると、中国本国でお馴染みのチェーン店がある。日本にも進出した火鍋チェーン「海底撈火鍋」が住宅地にしれっとあるほか、街歩きをしていると有名なスーパーの名前を冠した個人商店や、街の家電屋程度にコンパクトになった家電量販店が次々に見つかる。念のため見つけた店の中国サイトを確認しても当該店はリストになく、これらは全部ニセブランドの店舗だ。

 日本で例えるならば、「東横イン」「サイゼリヤ」「丸亀製麺」「ヨドバシカメラ」「イオンモール」といった全国展開のチェーンから、「日高屋」や「スーパー玉出」や「セイコーマート」や「牧のうどん」といった地域限定のブランドまで勝手に名乗る店舗があると思ってもらえればいい。カンボジアのシアヌークビルは、中国のどの都市よりも様々な(ニセ)チェーンが集中していた。
 中国人経営の店舗の中も、棚の並べ方からレジの仕組みまで本国そのもの。日本のリアル中華街よりも、より本場感がある。おまけにキャッシュレスのアリペイやウィーチャットペイが利用可能だ。これは決済システムではなく、送金扱いでやっていること。つまり、中国に銀行口座を持っていて、アプリを利用するための中国の電話番号があって紐付けできている人が対象になっている。だからカンボジア人は現地に住んでいながら、まったくキャッシュレスの恩恵は受けていない。

カンボジア人が貧しくなったわけではないのだが……
 中国人の経営する商店やレストランは、中国製のエアコンがかかった中国の田舎にありがちな建物で、カンボジア人向けの商店はリアカーだったり、よくてエアコンのない暗い店舗となっている。中国人が入ったことでカンボジア人が貧しくなったわけではないのだが、それにしてもあまりにも店構えが違う。

 カンボジアにはあまりオリジナルの飲料がないので、中国から輸入したジュースを米ドルで購入してボトルを片手に街を歩く。すると周囲のカンボジア人は何か怯えているかのように私を見るのに気づいた。どうも私を中国人と思っているらしい。中国商店でしか買えない中国のペットボトルを持っている私は、カンボジア人にとってはトゲバットを持っているチンピラのように見えるのだ。

お互い近寄ろうとはしない
「いや、私は日本人の旅行者なんです、中国語が話せるので」と説明した上でカンボジア人に英語で話を聞いてみると、シアヌークビルでの逮捕ニュースを日々見ているため、中国人は乱暴で犯罪に手を染め、関わってはいけない人たちだと思っているのだという。

 逆に中国人はカンボジア人を面倒臭がっている。中国人に話を聞くと、特に路線バスがないシアヌークビルで唯一の交通手段であるトゥクトゥク(三輪タクシー)での運賃交渉で、足元をみられ本来の額の何倍もの額を提示されることをはじめとして、ぼったくられると不満を語る。英語やカンボジアのクメール語を話そうとする中国人は極めて少なく、言葉がわからない同士でやり取りしており、お互い近寄ろうとせずお互いのコミュニティ内で生活している。

 中国城は、シアヌークビルの中でもとびきり中国人同士のトラブルが頻発する地域としてカンボジア人に恐れられている。それもそのはず、中国城は中国のマッチョな兄貴たちが全力で街づくりをしているところなので、ちょっとしたトラブルから肉体と肉体をぶつけ合い、まれに拳銃まで出てくるケースもあるのだという。
 昼間こそ彼らは工事現場にいてのんびりしているが、夜になれば一斉に上半身裸の兄貴たちが戻ってきて、中国の飯屋に入ってはビールを片手に食事をかきこむ。私も食堂に潜入して中国人のふりをしてチャーハンを注文したが、そこでは気が強くて強そうな人や気が弱くて強そうな人が円卓に座り、会話をしていた。たしかにちょっとした誤解で拳と拳で会話しかねない、そんな感じは受けた。

 豪快なのは作業員だけではない。建設が急ピッチで進む中国城ではたくさんの大型トラックが往来する。筆者が道沿いの別の中華食堂で食べていたところ、大型トラックが低速ながら店の柱にぶつかってきて驚かされた。しかし中国人店員はちょっと様子を見ただけで、何事もなかったかのように元の場所に戻りスマホをいじり始めた。「大丈夫ですか?」の質問には店員は「大丈夫。よくある」といい、まったく動揺していなかった。

マッチョな兄貴とは別の、怖そうな人たち
 マッチョな兄貴とは別に明らかに怖そうな人たちがいる。シアヌークビルで数え切れないほどあるカジノの中の中国人だ。特に経営者であろう中国人は、より近づきがたいオーラがある。会話をこっそり聞いていると、たまたま出身について話し合う会話を聞くことができた。聞いた限りではもともと風俗産業などグレーゾーンなビジネスが多い広東省の深センと広州の間にある東莞という街出身であり、それは例えるなら歌舞伎町が厳しくなったから小岩に移動するような、それをもっとスケールを大きくしたようなものに聞こえた。

 利用者も怖そうな人々ばかり。カジノの中はスロットもあるが、バカラがとにかく人気で入れ墨のある中国人中年らがタバコを吹かしながら、初々しいカンボジア人の若者のディーラーの前で米ドル札を置いて賭けていく。ただ、札束が飛び交うような世界ではなく、置かれているのも5ドル札や10ドル札ぐらい。1円パチンコのような庶民的な世界であった。カジノは中国庶民の暇つぶし、そこはマカオではなくシアヌークビルなのである。

 もっともダメ中国人が集まりそうなシアヌークビルだが、明らかに善良ともいえる中国人もよく見た。それが(ニセブランドであれ)商店や食堂や宿を開いた中国人だ。彼らはシアヌークビルに進出した知人友人やネットの口コミをみて、これはビジネスのチャンスとばかりに、シアヌークビルに移動して店を構える。中国語で話すと実に本国同様にフレンドリーにいろいろ喋ってくれる。中国人はすぐ転職すると言われるが、遠く離れた異国の街でもさっと引っ越して店を構える。

 そうした勢いもあって2年間で一気に、パラレルチャイナは出来上がった。

 今後はさらに国際連合工業開発機関(UNIDO)の公認のもと、中国深セン都市計画研究院とカンボジア政府が協力し、シアヌークビルを金融センターの街にするという。さらなる中国化でシアヌークビルは激変していくのは間違いない。

- NINJA300 - 2019年12月06日 11:10:45

シアヌークビルに監視カメラ、600台設置へ
カンボジア南部シアヌークビル州の中心部500カ所で、来年夏までに監視カメラ600台が設置される見通しだ。中国人の流入によって犯罪が増加したため、治安対策を強化する。クメール・タイムズ(電子版)が5日伝えた。

シアヌークビル州警察の責任者を務めるチュオン・ナリン氏によると、監視カメラは新たに建設された34本の道路を含む中心部500カ所に設置される。州警察本部に監視センターが開設される計画だ。

同氏は「犯罪者は証拠を押さえられ、言い逃れできなくなる」と話し、監視カメラの導入が治安維持に重要な役割を果たすとの期待を示した。

シアヌークビル州では中国人の増加によって、殺人や麻薬取引、違法ギャンブル、恐喝、誘拐などの犯罪が問題になっている。今年8月には国家警察が政府の部局幹部を集め、同州の治安問題を分析する作業部会を設置。中国人による同州への投資拡大が、犯罪組織の増加につながっていると結論づけた。サル・ケン内相も、州当局の犯罪対策を支援する特別部隊の編成を指示している。

一方、交通安全研究所のコン・ラタナック所長代行は、監視カメラの導入措置を評価した上で、同州での交通事故削減に向けて、中国人を対象にした中国語の運転免許試験の実施を呼び掛けた。

国家警察によると、カンボジアには25万人の中国人が在住。首都プノンペンとシアヌークビルに、ぞれぞれ10万人が居住している。

https://www.nna.jp/news/show/1982896

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プロフィール: Profile

NINJA300

Author:NINJA300
ASEAN在住日本人の資産運用ブログ。NINJA250からNINJA300へ排気量アップしました(2013/11)。

最近気付いた点は、自分が永遠に"a bud looking for bloom"であり、「捨石(a stepping stone)」であるということです(2015/03/26)。

☆☆☆ムーンフェイズ/月齢☆☆☆



(キャリアほか)
日系投信会社でファンドマネジャー、アナリスト。欧米系投信会社で投資情報室長、マーケティングを経験。ファイナンス修士号(Master of Finance)、CMA(日本証券アナリスト)。タイ(バンコク、チェンマイ、パタヤ)、ベトナム(サイゴン、ハノイ)など主にASEAN地域を拠点にトレーダーとして生きる。その間、ジムロジャースなどへのインタビューやアジア株関連記事ほかを執筆する。
東京時代は故渡辺昇一、西尾幹二他を乱読。現在は馬淵睦夫、宮崎正弘他の著作が好物。物価安(円からみて)のチェンマイ時代は「頼山陽」のごとく暴れまくった(笑)。政治的には「保守」とは思うが、あくまで「トレンドフォロワー」なので「風見鶏」かもしれない。しかし、譲れない一線(a matter of principle)を保持する。「オタク」の倉山・上念一派よりは、水島総・三橋貴明の方が好き。消費増税・プライマリーバランス(PB)に反対の一方で、憲法改正・日米同盟強化を支持する。NINJA300は既得権益者とはまったく異なる立場にいます。日本が「国体」を保守し、アメリカから「真」の独立を勝ち取ることを願っております。

(Pirate Code)
"Take everything what you can, give nothing back"

「亡者の箱まで、にじり登った15人、一杯やろうぜ、Yo-Ho-Ho!他の奴らは 酒と悪魔に 飲まれたぞ、もひとつやろうぜ、Yo-Ho-Ho!」


****ベトナム株式市場をディスカバーしよう****

「ベトナム...それは旧ソ連型共産主義の最後の生き残り国家の一つだ。そこには我々の想像を絶する文化と9635万人の多子若齢のベトナム人が住んでいる。そして驚くべきことにはベトナム人は【反シナ・親日】なのだ。このメルマガは約10年間ベトナム在住の日本人アナリストがベトナム株式市場を分析する驚異に満ちたレポートである。」

「ベトナム在住・証券アナリストがみたベトナム株・2019年1月号/第2回」
URL: https://foomii.com/00138/2019010418534751016

※データ記載には注意を払っていますが一人で書いておりますので、間違いが全くないというわけはないと思います。若し、間違いにお気づきになられた方はご一報いただければ幸甚です。また、ご承知のように、投資は全て自己責任ですので当ブログは一切責任を負いません。

http://ninjafighter.blog.fc2.com/blog-entry-1.html

なお、プレビューは天龍寺の雲龍画。日本は「龍国」です。
http://www.rinnou.net/cont_03/10tenryu/

※最後に、NINJA300は完全に「アマゾン」「楽天」等の回し者で、アフィリリンクをクリックすると商品ページに飛んで購入額のわずか数%の"under the table"をもらえる約束になっています。したがって、数円単位でもNINJA300を儲けさすのがムカつく人はどうか買う時はご自分で「アマゾン」にアクセスをお願いします。

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