「理想の親」は選べない
考えてみれば、すべては「運」と考えることもできる。
生まれる時代を選ぶことはできないが、2-3年の時期の違いで大きな差を生むのが人生だ。たまたま生まれたところの親が「支援型」なら超ラッキーだが、悲惨な愛の欠片もない家庭ならば破滅は近い。
「理想の親」は選べない。だから、大多数の人はすでに手遅れなのである。
子どもが“高学歴・高収入”になる「支援型」の親ってどんな親?
2016年9月13日 10時30分 ウレぴあ総研
子どもが高学歴・高収入になる親の特徴が判明
筆者は以前『子どもが”高学歴・高収入“になる親の特徴が判明!あなたはどのタイプ?』という記事を書きました。
神戸大学の西村和男教授らの研究によると、親のタイプは、「支援型」「厳格型」「迎合型」「平均型」「放任型」「虐待型」の6つに分けられ、そのうち「支援型」の親に育てられた子どもが、一番高学歴で高収入を得られるという結果がでました。
実は「厳格型」も高学歴・高収入を得られるのですが、「支援型」との大きな違いは、本人の幸福度でした。
「厳格型」の子どもは、たとえ高収入を得ても、ストレスを感じることが多く、本人が幸せだと感じることが少ないという結果だったのです。
となると、やはり子どもが幸せだと感じながら生きていける「支援型」が理想的だと思えますね。
子どもを高収入にする親の特徴
実は、西村教授は2013年にも、「子どもが高収入になるしつけ」という研究を発表しておられます。
調査の結果、4つのしつけを受けたケースが、一つも受けていないケースより、年収が80万円も高かったというのです。
そのしつけとは、「嘘をついてはいけない」「他人に親切にする」「ルールを守る」「勉強をする」というものでした。
この調査は、これらの言いつけを守ったかどうかではなく、言われた記憶があるかどうかで調査されています。ですから、必ずしも子どもに実行させられなくても、言い聞かせることが大切だということなのです。
最後の「勉強をする」は、学校の成績の良し悪しとかではなく、色々なことに好奇心を持って取り組む姿勢ということではないかと思います。筆者は「本を読む」と言い換えてもいいのではないかと思っています。
「支援型」の親ってどんな親?
では、子どもを高学歴・高収入にする「支援型」の親とは、具体的にどんな親なのでしょうか?
研究結果をもとに、親としてのあり方を例をあげて考えてみました。
子どもの負の傾向をつかんで原因を取り除く努力をする
子どもがよく物を落とす。
こんな時、支援型の親は「どうしてこの子はよく物を落とすのか」と考える。その原因が、どうも指の力が弱くて物をうまく掴めないようだと思ったら、指の筋肉を鍛えられるようなおもちゃを与えたり指遊びをさせる。
もちろん、長所を伸ばすことも怠りません。
ヒントを与え自分で考えさせ、自分でやらせる
子どもがカバンにうまく物を入れられないと泣く。こんな時、支援型の親は、子どもにカバンを持ってこさせて、入れるものを全部出させて一緒に考える。どうしたら、全部をきれいに入れられるかを、子どもにヒントを与えながら考えさせ、自分で入れさせる。
子どもの質問にすぐに答えを与えない
子どもが「ゾウは何を食べるの?」と聞いてきた。たとえ答えを知っていても答えずに、「一緒に調べよう」と言って、ネットや図鑑などで調べる。そのため図鑑はいつもすぐ見られる所に置いておく。
一緒に調べ、ゾウの生態や生息場所など子どもの興味をさらに引き出し広げる。
遊びや喧嘩などを通して大切なルールやマナーを教える
子どもが友達と喧嘩を始めた。そんな時、すぐに止めないで様子を見る。できるだけ自分達で解決するように仕向ける。
ルールやマナーは大切だが、厳格に守らせようとするより、子ども同士の遊びや喧嘩などを通して、相手の立場や気持ちを理解させ、今自分がどうするべきかを自分で判断できるようにする。
まとめ
支援型の親は、その名のとおり支援、子どもをサポートする親です。
言ってみれば、子どもが一人で生きていけるように育てる。「自立させること」を目標に育てると言ってもいいのではないかと思います。自立できるから、自分に自信が持て、自分で人生を切り開くことができる。
自分に自信があるから、困難にもめげずに何度でも立ち直れる。困難にめげないから頑張れる。頑張れるから自分が望む学校や自分が望む職につく。
自分が望んだ職に就くからやりがいを感じる。やりがいを感じるから結果が伴い、結果が伴うから達成感も味わえる。
それが、幸福度の高さと高学歴や高収入に結びつくのではないかと思います。
自分に当てはめると、「厳格型」に近い家庭で育ったんだなと思う。これは運だから文句を言っても何も始まらない。
NINJA300の大好きなニーチェは「すべての運命を受け入れて、自分の運命を受け止めて生きる」という強い意志を要求する思想だ。決して、「虚無主義」という漢字訳に惑わされてはならない。「ニヒリズム」の誤訳である。
クールな世捨て人がニーチェの生き方ではない。ニーチェが主張したのは、熱い生き方だ。
目の前に100Mの津波が迫ったとき、それを運命と受け入れ、立ち向かえるのがニーチェ思想である。
西尾先生のニーチェはいずれ読みたいと思っています。
ニーチェはキリスト教、ユダヤ教、イスラム教を徹底的に批判するが、仏教を批判していない。キリスト教の想像力は芸術的力作だ。神、天国、悪魔、原罪、聖霊、ハルマゲドン、メシア等々の概念を創造した。嘘っぱちの可能性が非常に高いのだが、それを信じたいのが人間というもの。
キリスト教は最下流の貧民から生まれた。一方、仏教は上流の富裕層、知識人の宗教だった。日本の農民に広まった浄土宗と武士階級に広まった禅宗の関係に似ているような気がする。
生まれる時代を選ぶことはできないが、2-3年の時期の違いで大きな差を生むのが人生だ。たまたま生まれたところの親が「支援型」なら超ラッキーだが、悲惨な愛の欠片もない家庭ならば破滅は近い。
「理想の親」は選べない。だから、大多数の人はすでに手遅れなのである。
子どもが“高学歴・高収入”になる「支援型」の親ってどんな親?
2016年9月13日 10時30分 ウレぴあ総研
子どもが高学歴・高収入になる親の特徴が判明
筆者は以前『子どもが”高学歴・高収入“になる親の特徴が判明!あなたはどのタイプ?』という記事を書きました。
神戸大学の西村和男教授らの研究によると、親のタイプは、「支援型」「厳格型」「迎合型」「平均型」「放任型」「虐待型」の6つに分けられ、そのうち「支援型」の親に育てられた子どもが、一番高学歴で高収入を得られるという結果がでました。
実は「厳格型」も高学歴・高収入を得られるのですが、「支援型」との大きな違いは、本人の幸福度でした。
「厳格型」の子どもは、たとえ高収入を得ても、ストレスを感じることが多く、本人が幸せだと感じることが少ないという結果だったのです。
となると、やはり子どもが幸せだと感じながら生きていける「支援型」が理想的だと思えますね。
子どもを高収入にする親の特徴
実は、西村教授は2013年にも、「子どもが高収入になるしつけ」という研究を発表しておられます。
調査の結果、4つのしつけを受けたケースが、一つも受けていないケースより、年収が80万円も高かったというのです。
そのしつけとは、「嘘をついてはいけない」「他人に親切にする」「ルールを守る」「勉強をする」というものでした。
この調査は、これらの言いつけを守ったかどうかではなく、言われた記憶があるかどうかで調査されています。ですから、必ずしも子どもに実行させられなくても、言い聞かせることが大切だということなのです。
最後の「勉強をする」は、学校の成績の良し悪しとかではなく、色々なことに好奇心を持って取り組む姿勢ということではないかと思います。筆者は「本を読む」と言い換えてもいいのではないかと思っています。
「支援型」の親ってどんな親?
では、子どもを高学歴・高収入にする「支援型」の親とは、具体的にどんな親なのでしょうか?
研究結果をもとに、親としてのあり方を例をあげて考えてみました。
子どもの負の傾向をつかんで原因を取り除く努力をする
子どもがよく物を落とす。
こんな時、支援型の親は「どうしてこの子はよく物を落とすのか」と考える。その原因が、どうも指の力が弱くて物をうまく掴めないようだと思ったら、指の筋肉を鍛えられるようなおもちゃを与えたり指遊びをさせる。
もちろん、長所を伸ばすことも怠りません。
ヒントを与え自分で考えさせ、自分でやらせる
子どもがカバンにうまく物を入れられないと泣く。こんな時、支援型の親は、子どもにカバンを持ってこさせて、入れるものを全部出させて一緒に考える。どうしたら、全部をきれいに入れられるかを、子どもにヒントを与えながら考えさせ、自分で入れさせる。
子どもの質問にすぐに答えを与えない
子どもが「ゾウは何を食べるの?」と聞いてきた。たとえ答えを知っていても答えずに、「一緒に調べよう」と言って、ネットや図鑑などで調べる。そのため図鑑はいつもすぐ見られる所に置いておく。
一緒に調べ、ゾウの生態や生息場所など子どもの興味をさらに引き出し広げる。
遊びや喧嘩などを通して大切なルールやマナーを教える
子どもが友達と喧嘩を始めた。そんな時、すぐに止めないで様子を見る。できるだけ自分達で解決するように仕向ける。
ルールやマナーは大切だが、厳格に守らせようとするより、子ども同士の遊びや喧嘩などを通して、相手の立場や気持ちを理解させ、今自分がどうするべきかを自分で判断できるようにする。
まとめ
支援型の親は、その名のとおり支援、子どもをサポートする親です。
言ってみれば、子どもが一人で生きていけるように育てる。「自立させること」を目標に育てると言ってもいいのではないかと思います。自立できるから、自分に自信が持て、自分で人生を切り開くことができる。
自分に自信があるから、困難にもめげずに何度でも立ち直れる。困難にめげないから頑張れる。頑張れるから自分が望む学校や自分が望む職につく。
自分が望んだ職に就くからやりがいを感じる。やりがいを感じるから結果が伴い、結果が伴うから達成感も味わえる。
それが、幸福度の高さと高学歴や高収入に結びつくのではないかと思います。
自分に当てはめると、「厳格型」に近い家庭で育ったんだなと思う。これは運だから文句を言っても何も始まらない。
NINJA300の大好きなニーチェは「すべての運命を受け入れて、自分の運命を受け止めて生きる」という強い意志を要求する思想だ。決して、「虚無主義」という漢字訳に惑わされてはならない。「ニヒリズム」の誤訳である。
クールな世捨て人がニーチェの生き方ではない。ニーチェが主張したのは、熱い生き方だ。
目の前に100Mの津波が迫ったとき、それを運命と受け入れ、立ち向かえるのがニーチェ思想である。
西尾先生のニーチェはいずれ読みたいと思っています。
ニーチェはキリスト教、ユダヤ教、イスラム教を徹底的に批判するが、仏教を批判していない。キリスト教の想像力は芸術的力作だ。神、天国、悪魔、原罪、聖霊、ハルマゲドン、メシア等々の概念を創造した。嘘っぱちの可能性が非常に高いのだが、それを信じたいのが人間というもの。
キリスト教は最下流の貧民から生まれた。一方、仏教は上流の富裕層、知識人の宗教だった。日本の農民に広まった浄土宗と武士階級に広まった禅宗の関係に似ているような気がする。
- 関連記事
スポンサーサイト
この記事へのコメント
minoruさんへ
ちょっとびっくりです。私もまったくいっしょです。似た者同士かもしれないですね。
ちょっとびっくりです。私もまったくいっしょです。似た者同士かもしれないですね。
松下幸之助は、人生の9割は運命のようなもので定められていて、自分でどうにかできるのは後の1割ぐらいではないかと書いています。
私が半生を振り返って思うことは
多くのことはあまりにも運に振り回されすぎる。
なので目標を結果に置くのではなく
結果に向けてどれだけのエネルギーと性格な判断を注げたか、に置くべきだと思います。
こういう考え方になってから「恥ずかしいから、普通はやらないから、馬鹿らしいから」という理由で見かけ上の安牌を安易に取るということはなくなりました。
もちろん結果は運次第ですが・・・
私が半生を振り返って思うことは
多くのことはあまりにも運に振り回されすぎる。
なので目標を結果に置くのではなく
結果に向けてどれだけのエネルギーと性格な判断を注げたか、に置くべきだと思います。
こういう考え方になってから「恥ずかしいから、普通はやらないから、馬鹿らしいから」という理由で見かけ上の安牌を安易に取るということはなくなりました。
もちろん結果は運次第ですが・・・
よく分かります。
私は迷った事はやるようにしています。
どっせ最後は無になるのが人間。思い切って生きたいと思います。
私は迷った事はやるようにしています。
どっせ最後は無になるのが人間。思い切って生きたいと思います。
私は父親から捻じ曲がった価値観を埋め込まれたので苦しみました。
まーーそれは自分の宿命だと思って、残りの時間を有効活用するつもりです。
まーーそれは自分の宿命だと思って、残りの時間を有効活用するつもりです。
トラックバック
URL :
- minoru - 2016年09月13日 20:49:44
そして、今は典型的に支援型の親になっていると思います。まさに、子供に好きなことはいつでも応援する。何事も好奇心を持つように育てています。