ベトナムは「金退蔵」で世界2位(3位???)らしい
ベトナムは自国通貨への信認が低い。
ベトナム通貨は「ドン」だが、歴史上何度も「戦争」を経験し、そして「インフレ」を経験してきたからだ。したがって、ベトナム人は昔から、「ドン」が溜まればその価値を維持するために、「米ドル」や「金」の形でホールドしようとする。いわゆる庶民の知恵である。現在もそうしている中産以上の人々は結構いるのではないだろうか。
よって、ベトナムには事実上3通貨、つまり「ドン」「米ドル」「金貨」が存在すると考えられよう。とても面倒くさいが、インフレは怖い。
こうした退蔵需要のため、ベトナムの金需要は高く、現在、インドに次いで世界で第2位の金大国だという。古い資料だが、2008年のGFMSの数字では、インドが約140トンの金退蔵に対して、ベトナムは96トンだという。但し、個人的には、表に出てこないシナの退蔵需要も相当なものだと想像している(シナの歴史は王朝交代の歴史である)ので、わたしの中では、インドが1位、シナが2位、ベトナムは3位と思っている。
ワールドゴールドカウンシル(WGC)は今年11月のレポートで、2015年7~9月期のベトナムの金需要が前年同期比5%減の15トンだったと報告した。また、宝飾需要は前年同期比31%増と好調、一方、金塊は同13%減の11.5トンと振るわなかった。
WGCによると、今年2015年のベトナムやインドネシア、韓国の宝飾需要は、金価格の低下で約2倍に伸びる見通し。金価格の低下が原因だろう。また、ベトナムの貴金属大手サイゴンジュエリー(SJC)の金価格は、1年で1オンス当たり200米ドルから100米ドルへ大幅下落した。大幅下落の理由はわからないが、金価格についていたプレミアムが剥がれた可能性もある。
ベトナムでは金退蔵(例えば、金の指輪を収集)の習慣のため、金需要は依然として大きい。2014年通年の宝飾需要(金指輪や金ネックレスは金装飾品であり、宝飾需要となる)は12.5トンだったのに対し、今年は9月末までですでに11.6トンに達している。
11月13日の金価格は、1テール(=1.2オンス)が買値3314万ドン、売値が3360万ドンで10月末から43万ドン値下がり、今年の最安値には届いていないが、金相場は下落傾向にある。
(18、19日の金価格の推移)

ベトナムの金価格は日中でも細かく動いている。また、タイのバートと同じくテール(1.2オンス)という独特の単位があり、日本人には分かりにくい。
ベトナム通貨は「ドン」だが、歴史上何度も「戦争」を経験し、そして「インフレ」を経験してきたからだ。したがって、ベトナム人は昔から、「ドン」が溜まればその価値を維持するために、「米ドル」や「金」の形でホールドしようとする。いわゆる庶民の知恵である。現在もそうしている中産以上の人々は結構いるのではないだろうか。
よって、ベトナムには事実上3通貨、つまり「ドン」「米ドル」「金貨」が存在すると考えられよう。とても面倒くさいが、インフレは怖い。
こうした退蔵需要のため、ベトナムの金需要は高く、現在、インドに次いで世界で第2位の金大国だという。古い資料だが、2008年のGFMSの数字では、インドが約140トンの金退蔵に対して、ベトナムは96トンだという。但し、個人的には、表に出てこないシナの退蔵需要も相当なものだと想像している(シナの歴史は王朝交代の歴史である)ので、わたしの中では、インドが1位、シナが2位、ベトナムは3位と思っている。
ワールドゴールドカウンシル(WGC)は今年11月のレポートで、2015年7~9月期のベトナムの金需要が前年同期比5%減の15トンだったと報告した。また、宝飾需要は前年同期比31%増と好調、一方、金塊は同13%減の11.5トンと振るわなかった。
WGCによると、今年2015年のベトナムやインドネシア、韓国の宝飾需要は、金価格の低下で約2倍に伸びる見通し。金価格の低下が原因だろう。また、ベトナムの貴金属大手サイゴンジュエリー(SJC)の金価格は、1年で1オンス当たり200米ドルから100米ドルへ大幅下落した。大幅下落の理由はわからないが、金価格についていたプレミアムが剥がれた可能性もある。
ベトナムでは金退蔵(例えば、金の指輪を収集)の習慣のため、金需要は依然として大きい。2014年通年の宝飾需要(金指輪や金ネックレスは金装飾品であり、宝飾需要となる)は12.5トンだったのに対し、今年は9月末までですでに11.6トンに達している。
11月13日の金価格は、1テール(=1.2オンス)が買値3314万ドン、売値が3360万ドンで10月末から43万ドン値下がり、今年の最安値には届いていないが、金相場は下落傾向にある。
(18、19日の金価格の推移)

ベトナムの金価格は日中でも細かく動いている。また、タイのバートと同じくテール(1.2オンス)という独特の単位があり、日本人には分かりにくい。
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この記事へのコメント
統計上のことなので、インドかシナが一位と二位で、次がベトナムでしょう。
統計はこんなもんだとおもいます。それとも、わたしが見損なったか、確認不能です。
メリークリスマス!
統計はこんなもんだとおもいます。それとも、わたしが見損なったか、確認不能です。
メリークリスマス!
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- minoru - 2015年12月24日 21:50:09
当然、中国がトップだと思っていましたが・・・人口から考えて。