センチュリー合成繊維(STK)
センチュリー合成繊維(STK)はベトナムの合成繊維メーカーでポリエステル繊維の原材料を成長著しい国内市場やナイキ、アディダス、ユニクロ、ピューマなどのFDI企業に供給している。同社のポリエステル繊維は高品質で信頼性が高いという。2014年の売り上げは1兆4580億ドンでDTY(draw Textured Yarn, ポリエステル加工糸)が90%を占める。工場はホーチミンからプノンペンへ行く途中のクチ工業団地に2プラントある。クチトンネルには行ったことがあるし、このルートで何度もプノンペンへ行ったことがある。ホーチミンとプノンペンは近い。輸出先はアジアとトルコが主で上位10の顧客が売り上げの45%を占める。そういえば、今年、韓国がトルコで繊維工場にFDI投資していたが、トルコは繊維産業に有利でさかんな国なのだろうか。
現状で越国内繊維産業の国内原材料調達率は15-20%と低い。越政府は2030年までに同70%へ国内原材料調達率を引き上げるという。政府は裾野産業育成に躍起だ。
同社にとっては、政府の「裾野産業育成政策」は「TPP関税撤廃」とともに追い風となる。
販売管理費の75-80%は原料費だから、原油安に連動して、化学品価格は安くなっているはず。シナ製の化学繊維(特にダンピング)、国内でFDI企業との競争が気になるが、国内トップ2の一角のポジションにある強い企業なので楽観視している。
国内需要は伸び、TPP関連、化学品安関連で海外有名ブランドの需要もある。今は、上場(2015/9/30)したばかりなので知名度が高くはないが、今後に期待したい。株式市場の評価は定まっていない。リスクは、シナの化学繊維ダンピングの影響とか、為替変動とかだろう。

現状で越国内繊維産業の国内原材料調達率は15-20%と低い。越政府は2030年までに同70%へ国内原材料調達率を引き上げるという。政府は裾野産業育成に躍起だ。
同社にとっては、政府の「裾野産業育成政策」は「TPP関税撤廃」とともに追い風となる。
販売管理費の75-80%は原料費だから、原油安に連動して、化学品価格は安くなっているはず。シナ製の化学繊維(特にダンピング)、国内でFDI企業との競争が気になるが、国内トップ2の一角のポジションにある強い企業なので楽観視している。
国内需要は伸び、TPP関連、化学品安関連で海外有名ブランドの需要もある。今は、上場(2015/9/30)したばかりなので知名度が高くはないが、今後に期待したい。株式市場の評価は定まっていない。リスクは、シナの化学繊維ダンピングの影響とか、為替変動とかだろう。

この記事へのコメント
越で川上をやっているのはこことタインコイン位です。川上というか、両社とも一貫生産です。
実は先週、リバランスの一貫としてカスミナは売却しました。DRCも半分売りました。ベトナムはバイクが多く、タイヤやチューブはどうしても需要があります。その点では堅いのですが、タイヤ市場をシナのダンピング品が襲っているようなんです。タイヤ価格が下がって、DRCの業績が悪化しています。DRCとCSMを較べれば、大型トラックやっているDRCのほうが良い玉なので、DRCを半分だけ残してCSMは全玉売りました。ただ、CSMはアメリカ向けラジアルタイヤ工場が稼動しはじめたので長期では良いと思いますし、TPPで恩恵を受けるはずです。ベトナムはゴム生産地(ベトナム高原地帯、カンボジア、ラオスはゴムの世界的産地)に近いですしね。
実は先週、リバランスの一貫としてカスミナは売却しました。DRCも半分売りました。ベトナムはバイクが多く、タイヤやチューブはどうしても需要があります。その点では堅いのですが、タイヤ市場をシナのダンピング品が襲っているようなんです。タイヤ価格が下がって、DRCの業績が悪化しています。DRCとCSMを較べれば、大型トラックやっているDRCのほうが良い玉なので、DRCを半分だけ残してCSMは全玉売りました。ただ、CSMはアメリカ向けラジアルタイヤ工場が稼動しはじめたので長期では良いと思いますし、TPPで恩恵を受けるはずです。ベトナムはゴム生産地(ベトナム高原地帯、カンボジア、ラオスはゴムの世界的産地)に近いですしね。
TCM と同じ業態なのですね GMC に投資していますが、こことかも少し買ってみようかと思います、TCMの方が 上場して日にちが立っているので安定していますかね。
タイヤ業界の情報ありがとうございます。僕もDRCの決算を見てCSMを先週半分手放しました、ラジアルタイヤの恩恵はいつごろなりそうでしょうかね、もう少し様子を見ます。 しかしシナのダンピングはこまってものですね、政府も自国の産業を少し保護したらいいと思いますが・・・・
タイヤにしても繊維にしてもTPPの恩恵をこれから受けやすくなりそうなので 少しずつ投資しようと思っています。
今後とも 情報お願いいたします。
タイヤ業界の情報ありがとうございます。僕もDRCの決算を見てCSMを先週半分手放しました、ラジアルタイヤの恩恵はいつごろなりそうでしょうかね、もう少し様子を見ます。 しかしシナのダンピングはこまってものですね、政府も自国の産業を少し保護したらいいと思いますが・・・・
タイヤにしても繊維にしてもTPPの恩恵をこれから受けやすくなりそうなので 少しずつ投資しようと思っています。
今後とも 情報お願いいたします。
TPPによるタイヤ産業も興味深いですね。
ただタイヤ産業はブランドが大切なので、先進国では苦戦するのでは。
と思っております。
(韓国や中国のタイヤはあまり買いたくないのと同じです)
タイ中国の問題ですが、鉄鋼と同じく、
今後の政府の関税次第ではないでしょうか
ただタイヤ産業はブランドが大切なので、先進国では苦戦するのでは。
と思っております。
(韓国や中国のタイヤはあまり買いたくないのと同じです)
タイ中国の問題ですが、鉄鋼と同じく、
今後の政府の関税次第ではないでしょうか
TCMは現在、外国人枠一杯です。緩和されないと買えません。
CSMのラジアルタイヤ工場は既に完成しています。米国企業と輸出契約しているようなので、これから売り上げ計上と減価償却という格好のはずです。
シナのダンピングで鉄鋼やタイヤは困っているようですね。大きな荷は関税課税できるとおもうのだが、両社とも官僚賄賂国家だから何とかなるのかも。米株が下がればベトナム株も安くなると思うのでゆっくりでいいですよね。
株価の動きはDRC、SRCに較べてCSMが一番弱いです。CSMは国内の乗用車タイヤ市場では最大の14%シェア、タイヤ・チューブ市場は12.7%シェア、JIS K6366, K6367, D4230 を導入中。天然ゴム価格はやや上昇気味なので注意。
ベトナムのタイヤ企業のタイヤは、ミシュランやBSに較べて質は90%、価格は半分程度を狙っているのでしょう。半値なら買うマーケットはあります。
CSMのラジアルタイヤ工場は既に完成しています。米国企業と輸出契約しているようなので、これから売り上げ計上と減価償却という格好のはずです。
シナのダンピングで鉄鋼やタイヤは困っているようですね。大きな荷は関税課税できるとおもうのだが、両社とも官僚賄賂国家だから何とかなるのかも。米株が下がればベトナム株も安くなると思うのでゆっくりでいいですよね。
株価の動きはDRC、SRCに較べてCSMが一番弱いです。CSMは国内の乗用車タイヤ市場では最大の14%シェア、タイヤ・チューブ市場は12.7%シェア、JIS K6366, K6367, D4230 を導入中。天然ゴム価格はやや上昇気味なので注意。
ベトナムのタイヤ企業のタイヤは、ミシュランやBSに較べて質は90%、価格は半分程度を狙っているのでしょう。半値なら買うマーケットはあります。
お忙しい中 いろいろとコメントありがとうございました。
どういたしまして
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- おじさま - 2015年11月02日 01:39:35
少し現在繊維セクター軽い下げでありますが、 センチュリー のような上流銘柄か GMCのような銘柄かどちらが投資先としてこれから有望でしょうか。
もう一つ 約1年前 カシュミナの記事を拝見しましたが その後新工場の稼働と業績についてお分かりでしたらご教授願います。 最近ではDRCの業績は今一つであったようですが、同じような感じなのでしょうか?