"My Swatch"

20世紀の最後の辺りで買ったスウォッチ。本日、バッテリーを入れ替えたら動いたので記念写真。








SNA411(フライトマスター)

セイコーSNA411を購入した。
SNA411はダイヤルが賑やなクオーツ(7T62)クロノグラフパイロットウォッチだ。セイコー・「フライトマスター」とも呼ばれる。
機能としては、ストップウォッチやコンパスなど色々付いている。パイロットウォッチとしては、ブライトリング・ナビタイマーのクオーツバージョン(青ダイヤルもある)と思えばいい。ブライトリングのデカくて高価なナビタイマーを毎日付けるのは無理だろうが、これならお気楽に気が向いたらいつでもはめられる。価格は2万円強と安い。コスパなら完全にこの時計が良いのだが、時計をアセットと考えればナビタイマーの方が価値がある。もっともNINJA300は時計価格は今後数年は全体的に上昇することはないと思っている。



大きさは42ミリだが、大きくは感じない。ガラスはハードレックスで分厚く、レンズ効果があるのだろうか、ダイヤル(文字盤)が大きくみえる。防水は200M、海で使用するつもりはないが、雨の日でも大丈夫。クロノはスプリットセカンドも可能。ベゼルは両方向回転で計算尺になっており、残燃料計算などができる。が、計算尺の使用法は今は謎だ。
クオーツで価格が割安、頑丈なSNA411は明らかにヘビーユーザー向けだ。なお、逆輸入時計である。

SNA41104 (2)




ケースにCHINA刻印、セイコーの製造国はいったいどこ?

セイコーには、”JDM(Japanese Domestic Model)”というものがある。例えば、JDMのSARB035などがそう。直訳すれば、「日本市場向けモデル」で日本市場で販売され、一般に海外では販売されていない。そのため、例えば、アメリカ人がSARB035を購入する場合、日本の時計店などから通販で購入しなければならなくなる。アメリカでは、一般店舗で販売されないこと、JDMのプレミアム感からマニア人気を集めているという。

しかし、日本市場向け商品ということは、日本製ということを意味するわけではない。
日本では一般に「日本製」表記は、日本国外であっても100%日本資本出資企業で製造され、(且つ)品質管理者が日本人であれば認められるからだ。

例えば、セイコーのいわゆるアジアン5(アジア製セイコー5)は、シナのセイコー子会社製造の部品で、マレーシアでロボット組み立てし、マレーシア人の品質管理者が品質管理をしている。

以下、セイコーダイバーの状況をまとめる(2014年時点)。

SKX007 K
部品は主にシナ製、マレーシア製、ロボット組み立て、マレーシア人品質管理者
SKX007 J
部品は主にシナ製、マレーシア製、ロボット組み立て、日本人品質管理者
☆マレーシアで製造しているが、日本の法律上で日本人品質管理者を使えば、”Made in Japan”と表記可能となる。

参考: Gontaのブログ

SBDC001(SUMO)、SNM031,033(SAMURAI)
部品は主にシナ製、マレーシア製、ロボット組み立て、日本人品質管理者

SBDC007(SHOGUN)
部品は主にシナ製、チタニウムケース製造はマレーシア、マレーシア製、人間による組み立て、日本人品質管理者
☆SUMOとSHOGUNを比べると、
・ケースがシナ製ではなく、マレーシア製。
・ケース材質がステンレスではなく、軽量なチタニウムを表面強化加工したもの。
・ロボットではなく、人間が組み立てている。とは言っても、6Rはロボット組み立てだろうから、6Rをチタニウムケースに入れる工程(ケーシング)を人間が担当していると想像する。
この3点の差で価格がほぼ2倍になっているのは興味深い。

SBDX001(MM300)
部品は主に日本製とマレーシア製、マレーシア製、ロボット組み立て、日本人品質管理者
価格目安はSUMOの4倍、SHOGUNの2倍。最高級品にもかかわらず、ロボット組み立てらしい。

SBDB001(MM600チタニウム)
日本製スプリングドライブ、日本製、人間による組み立て、日本人品質管理者

SBBN017,015
マレーシア製クオーツキャリバー、マレーシア製、人間による組み立て、日本人品質管理者

SBBN013
マレーシア製クオーツキャリバー、日本製、人間による組み立て、日本人品質管理者

SBDX011(MM1000)
部品は日本製とマレーシア製、マレーシア製、人間による組み立て、日本人品質管理者

SBDB009(スプリングドライブ・ツナ)
部品は日本製とマレーシア製、日本製スプリングドライブ、日本製、人間による組み立て、日本人品質管理者

グランドセイコー
部品は日本製とマレーシア製、クオーツキャリバーの一部はマレーシア製だという、日本製、人間による組み立て、日本人品質管理者

あるカナダ人マニアがYoutubeにSARB035のケースに"Made in China"と刻印されていたので驚いたと投稿していた。セイコーのシナ子会社製造なので品質には問題はないだろうが、"Made in China"と書いてあるのはNINJA300には興覚めだ。実際には、"WP China Case"だがシナのイメージが悪すぎる。「仮想敵国」だからである。
はっきりさせておく。日本のメディアや銀行は言論自己規制から決してシナを「仮想敵国」とは呼ばない。サヨクが怖いからだ。しかし、現実は「潜在敵国」であり、「仮想敵国」である。公船という人民解放軍の兵士が乗った船が多く日本領海にきており、戦闘機も同様、自衛隊機はフレアを放出しシナ戦闘機の攻撃態勢から脱出した。潜水艦なんてすぐそこまで来ていると思った方がいい。そういう悪いイメージ、加えて、シナの無法、例えばウイグルやチベット、内蒙古での人権侵害から、CHINA刻印だけでも止めていただきたいし、工場ラインをベトナムなどへ移管すればいいのにと思う。






「ロレックスチュードル」について

「ロレックス」は誰もが知る(スイス)ブランドだが、「チュードル」は「ロレックス」ほど知られていない。
理由は、日本がハイエンド市場だったからだ。
日本にはチュードル社の正規代理店は無いが、ロレックス社は丸の内にも大阪にも支店があるし、サービスセンターもある。
つい最近(4-5年前)まで、米国にもチュードルの正規代理店はなく、米国でのブランド浸透度は低かった。ところが、いまの米国では新チュードル社による大キャンペーンが効いて、ロレックス、オメガに次ぐ知名度のブランドとなっている。その「チュードル」について以下にまとめてみた。

そもそも1999年後半(おそらく1999年)まで、チュードルの腕時計はロレックスにより生産されていた。つまり、チュードルはロレックスの廉価バージョンを扱うブランドだった。
例えれば、80年代のバブル日本には野村證券という「バカ」の集合体といえる大証券会社があったが、彼らは「個人客をゴミ」と呼んでいた。「ゴミ」を扱うと、その会社のブランド価値が下がる、効率が悪くなるのだ。また、スイスでは、プライベートバンク(PB)というのがあって100万ドル以上の顧客を扱うPB、1000万ドル以上の顧客を扱うPBとPBのなかにランク分けがある。
ロレックス社は「ロレックス」のブランドを大事にするために、「ゲーム理論」を背景に廉価品を「チュードル」というブランドで販売していたわけである。「すかいらーく」に対する、シナ野菜山盛りの「ガスト」と思えばよい。

ここでは混乱を避けるため、1999年後半(おそらく1999年)までのチュードルを「ロレックスチュードル」、それ以降の独立したチュードルを「新チュードル」と呼ぶことにする。なお、英語では”TUDOR”は「チューダー」と発音する。「ロレックスチュードル」の当初の販売ターゲットがイギリス中間層だったため、ロレックス社がイギリス人に親しまれやすいイングランド王国(1485年 - 1603年)およびアイルランド王国(1541年 - 1603年)のチューダー王朝の名前を借用したことによる。なお、歴史上のチューダー朝は薔薇戦争を勝ち抜き、ヨーク朝を倒して王位を得た。女系を通じてランカスター朝にも繋がる。

(チューダー朝の紋章)


(大バラ、小バラ)

(現行、新チュードルの「チュードル・ヘリテージ・ブラックベイ」)


(まとめ1)
「ロレックスチュードル(Tudor by Rolex)」とは1999年後半(おそらく1999年)まで存在したロレックス社のブランド“チュードルライン”のこと。「チュードルライン」の販売ターゲットはイギリス中間層だった。中間層をターゲットにしたことから、販売価格を下げた。
現在のチュードル社(新チュードル社)はロレックス社から分離独立した別会社で独自の「チュードル」製品を製造している。つまり、「ロレックスチュードル」は1999年で姿を消したため、市場に出回っているものはすべて中古商品となる。但し、別会社といっても資本・人的な関係は残存する。
・したがって、「ロレックスチュードル」はロレックス製だが、2000年以降のチュードルは、ロレックス製ではく、(独立した)新チュードル製になる。
・「ロレックスチュードル」はすべてロレックス社の製造によるもの。当時、ロレックス社での「ロレックスチュードル」の位置付けは、ロレックスの「最安値ライン」だった。製品価格を安くするためにキャリバーに自社製品ではなくETA製を搭載した。その他の(オイスター)ケース、竜頭、ブレスレットはロレックス製(但し、ブレスはロレックスとスタンプされたものとチュードルとスタンプされたものの2種類があるが、どちらもロレックス製)を流用してコストカット。なお、針、風防(サファイアグラス)についてはロレックスはすべて外注。
・「ロレックスチュードル」はロレックス製のオイスターケースを使用していることを示すため、裏蓋には"Original Oyster Case by Rolex Geneva"と王冠マーク(ロレックスのロゴ)が刻印されている。また、竜頭には王冠マークのサインがある。ETA製キャリバーは「ロレックスチュードル」用の特製で、ETA社から購入することはできない。キャリバーにはチュードルの盾マーク(チュードルのロゴ)が刻印されている。なお、竜頭のロゴ下の3つの点は防水のトリプロック、線はダブルロックの証。
・ロレックスチュードル・サブの特徴はメンズ、ボーイズ、ミニ、レディースとサイズが豊富なこと。ケースサイズを大きい順に並べると、メンズ(39.3mm)>ボーイズ(36.4mm)>ミニ(32.5mm)>レディース(27.0mm)となり、ロレックスにはないサイズバリエーションが楽しめる。

(まとめ2)
「ロレックスチュードル」の時計はロレックス社によって1990年代後半まで製造された。1990年代後半にチュードル社とロレックス社は分離し、両社は別会社になった。そのため、2000年以降は、チュードルの時計は新チュードル社製であり、ロレックスの時計はロレックス社製となる。したがって、「ロレックスチュードル」は中古しか存在せず、現存数がロレックスよりもはるかに少ないため、今後(特に良い個体は)希少価値がでてくると思われる。

(まとめ3)
・「ロレックスチュードル」は「ロレックス」の弟分として1930年代に登場。
・「ロレックスチュードル」のロゴは4種類。イングランドの名門チューダー家の紋章を図案化した「デカバラ」、次が「チビバラ」、「盾バラ」、「盾」となる。ロレックスの創立者ハンス・ウイルスドルフが死去(1960年)したのを期に1970年代以降は「バラ」のトレードマークは「盾」に変更され、現在に続く。
「バラ」から「盾」へのロゴの単純化はコスト削減が理由。繊細な仕上げが施されるデカバラはコストがかかる。そして、同時にコストカットのためにロレックスのパーツを流用し、ETA製キャリバーを搭載して組み立てた。なお、盾マークのロゴには、アップライト仕様やプリント仕様が存在し、位置もモデルによって異なる。ETA製キャリバーに関しては、基本的には機能のチューンナップはしていない。ただ、ローターに関しては独自のものを使用しているモデルもある。
・日本には正規代理店なし。理由はトップエンドの日本市場で「ロレックス」のブランド強化と販売に力を入れたため。つまり、安い「ロレックスチュードル」の販売増が高い「ロレックス」の販売をクラウドアウトすることを恐れた。
・但し、チュードル社の独立により、日本に正規代理店を出すのはすでに時間の問題だろう。米国ではすでに正規代理店が出店している。「ロレックス」と「チュードル」は別会社となったものの、資本・人的なコネクションがまだ強く存在するのが、現在、トップエンド市場の日本市場に正規代理店を出さない理由と思われる。

(ロレックスチュードルの製品ライン)
「プリンス・オイスター・デイトデイ」/ロレックスの「オイスター・パーペチュアル・デイデイト」に対応、もちろんデイジャスト機能付き。
なお、デイトジャスト(日付が一瞬で変わる)については、ロレックスはカム式、チュードルは ジャンパー式。
「プリンス・オイスター・デイト」/ロレックスの「オイスター・パーペチュアル・デイトジャスト」に対応。もちろんデイジャスト機能付き。
(左:「プリンス・オイスター・デイトデイ」、右:「プリンス・オイスター・デイト」)


「サブマリーナ」/ロレックスの「サブ」に対応
「レンジャー」/ロレックスの「エクスプローラー1」に対応
「クロノタイム」/ロレックスの「デイトナ」に対応
☆すべて、ディスコン。

例えば、ロレックス「デイデイト」はロレックスの中でも最高級機の位置付けで価格が高騰した。そのため購入しづらい。そうしたなか、「ロレックスチュードル」の「プリンス・オイスター・デイトデイ」には大変な割安感がある。
新チュードル社はそれを意識し、独自色を出すため、近年、「プリンスデイト」/「デイトデイ」のラインを「グラマー」に入れ替え始めた。新チュードルのブランドが強化されるだけでなく、「ロレックスチュードル」にも注目が集まるだろう。

(割安感)現在(2015年)、コンディション次第だが、デイトジャスト中古は5000~7000ドル前後、デイデイト中古は1万ドル~5万ドル以上。対して「ロレックスチュードル」のデイトジャスト中古は800~1700ドル程度、デイトデイ中古は1100~5000ドル程度。「なんだ、少々小さいがロレックスと同じじゃん」「中身がインハウスのCal.じゃなくて、ETAのほかは・・」というのが大多数の感想ではないだろうか。珍品「ロレックスチュードル」だが、まだ割安感は強い。

(イメージ図)ロレックス社の各製品ラインの安い普及品部分(黄色)の部分が「ロレックスチュードル」。ロレックス社は「ロレックスチュードル」ブランドを使って、ドレス系からスポーツ系まで広く普及品を出した。



(ケースサイズについて)
現在はいわゆる「デカアツ」ブーム。ロレックスも大型化が進行しつつある。
しかし、20世紀前半は全く事情が異なった。20世紀前半、男性用時計のメンズサイズのケースは30~32㎜、ミドル(ボーイ)サイズは約28mmだった。「カクテル」サイズや「レディース」サイズはさらに小さい(最小は12mm)。
「マッチョブーム」から始まったデカアツブームはまだ20年の浅い歴史しかない。「デカアツ」はずっと続くのか?

一方、現在、欧米ではセイコーのSARB0033/35が人気を集めている。セイコーのカクテルタイム(SARB065)がももう少し小さければ買うのにという声が時計好きのなかに多い。セイコーのドレス・エレガント系琺瑯ダイヤルのプレサージュライン(SARX019等)も同じで、セイコーの技術力があればもう少し小さくできるはずなのにと惜しむ声が多い。一方、2000年発売の復刻ローレルは小ぶりだった。
NINJA300はデカアツブームは終わりに向かっているおり、今後は多様化を予想している。なお、SARX019が36-38㎜だったら私は買うと思う。(笑)
そうしたなかで「ロレックスチュードル」のドレス系、つまり「プリンスオイスター」ラインの「デイトデイ」と「デイト」は、小ぶりなダイヤルが好みの方にお勧めしたいと思ったのが、当知恵ノート作成の動機の一つでもあります(でも好みは人それぞれなので・・・)。

(スイスメーカーのETA採用について)
もともと、ロレックス社のETA製エボーシュ採用は、ロレックスが高級時計だったために、イギリス向けの低価格帯ライン「ロレックスチュードル」を創るためだった。
その後、1970年代にスイス時計業界は「クオーツ危機」に揺らぐ。危機に際して、スイス時計協会はETA採用によるコストダウン(要は「カルテル」)で対応したが、ロレックスはマニュファククチュールを決断した。その理由は、なんということはない、ロレックス社にはすでに「ロレックスチュードル」というETA採用ラインがあったためだろう。
(現在、ETA製キャリバーを採用している時計メーカー)
ブライトリング、クロノスイス、フランクミュラー、フォルティス、ハミルトン、IWC、ロンジン、ミューレ・グラスヒュッテ、モバード、オフィチーネ・パネライ、オメガ、オリス、タグホイヤー、ティソ、スウォッチ ジン、そしてチュードルなどがETA使用。

オーバーホール(OH)について
現在のロレックス修理〝お見積もり〟…について検証する。

ロレックスチュードルの特徴・見分け方
製造年は1999年まで。1999年以後の製造年はロレックス製造ではなく、「ロレックスチュードル」ではない。ただの(独立した)新チュードルである。ただ、新チュードルのマーケティングコストはロレックスチュードルの価値を上昇させる役割を果たすだろう。
裏蓋に"Original Oyster Case by Rolex Geneva"とロレックスの王冠マークが刻印されている。また、竜頭に王冠マークのサインがある。
・ブレスレットはロレックスでもチュードルでもどちらでも問題なし。ロレックスチュードルは両社によって製造されたものだから。
・リダンの場合、ダイヤルにはチュードルのマークがなければならない。
・キャリパーはETAがロレックスチュードル用にデザインしたもので、ローターにチュードルのスタンプがなければならない。ロレックスのスタンプの場合はニセモノ。

(「デイトデイ」の各部)


(その他)
・「ロレックスチュードル」の純正ブレスは14Kのメッキ。ベゼルは無垢14K。一方、新(独立した)チュードルのそれはブレスが無垢の18Kメッキ、ベゼルが無垢18Kにグレードアップした。但し、18Kの方が柔らかく傷が着きやすいという欠点もあるし、巻きブレスの方が風情があるという人もいる。但し、巻きブレスの14Kメッキは経年劣化が早く、ジジー臭いので(別保存して)革バンドに取り換えて楽しむことをご推奨します。なお、ロレックスチュードルの時代のロレックスの純正ブレスは無垢14K、「ロレックスチュードル」はブレスが14Kメッキの分、安く販売できた。つまり、中古市場で無垢14Kのロレックスブレスを購入して着用することも可能。
・ベゼルはYG(イエローゴールド)、WG(ホワイトゴールド)とSS(ステンレス)がある。YG、WGはSSより輝きがいいが、長期的に保存が良いのは(ゴールドより)硬いステンレスの方。前述のように、YG、WHは「ロレックスチュードル」が14K 、(独立後の)新チュードル社製が18K。いずれも無垢。
・ロレックスチュードルはプラ(アクリル)風防が多いが、一方、新しいチュードルはサファイヤガラス風防。一般にはスペックアップだが、プラ風防の方が風情があり好きという人もいるので「好き好き」だろう。


シリアルナンバーによる製造年判定
・ロレックスチュードルの「プリンスオイスター」ラインについて(調査中)

(有名なチュードル関連ブログ)
TUDORマスターへの道

セイコーのキャリバー(主に現行)について(2016年末時点)

セイコーの腕時計の裏蓋はロレックスのように”のっぺらぼう”でもないし、オメガの「天文台」や「シーホース」のように凝ってもいない。
セイコーダイバーには「大波」(海外では”葛飾北斎のTUNAMIの浮世絵”とされる)が刻まれているほか、様々な英数字が刻まれている。
そのなかで製造番号は例えば、”661250”のような六桁の数字だ。下四桁は製造番号、上2桁の66は2016年の6月に製造したことを示している。
また、搭載しているキャリバー(機械)も記載している。例えば、”4R36-05H0”といった感じだ。セイコーの場合、キャリバーナンバーは基本4桁で、前2桁が系統(系)を、後2桁が付加機能(例えばデイ表示やGMT表示等)を示す。4R36は”デイデイト表示機能付の4R”という機械を搭載しているという意味だ。

現在、セイコーの「低・中価格商品」の主力は7S系(マレーシアなどアジア製)、6R系(日本製)、4R系(マレーシアなどアジア製)というキャリバーを搭載している。7S系は自動巻きだが、ハックと手巻き機能は付いていない。6Rと4Rは自動巻き+ハック・手巻き機能付である。7S系というのは6R系や4R系の基になったキャリバーで耐久性は世界で証明済み、欧米でもマニアの人気を集めている。
その7S系から派生したのが日本製の6Rと主にマレーシア製の4Rである。世界的にはETA製のキャリバーよりも評判は良いのだが、舶来もの好きの日本人はETA製の方が高級品と思っている人が多い。以下、参照ノート用に7S系、4R系、6R系についてまとめた。

7S系(主にデイデイト表示の7S26)
(特徴)
・「証明された耐久性」が最大の特長である。
・7S系は「7009」(70系)を進化させたキャリバーで、 綸列側のパーツは互換性があるが、裏側は7009とは別物。7009より整備がしやすく、2~3個練習すればメンテ技術が取得可能とされる。
・7S26が登場したのは1996年~
・輸出用安物のイメージ(?)、1本8000円程度(2005年頃は一本5000円程度)で購入可能→改造修理マニアに人気
・6ビート21600振動(ETAは8ビートだが、8ビートの耐久性は単純に考えれば33%劣る。10ビートならもっと劣るが、高級品は金属などに工夫を加えて補っている。)、一般には振動数が良いほど精度が良いとされるが、既に人類には精密なNC機械を利用して6ビートで充分な精度を出す技術があるのである。
・マジックレバー方式(日本が誇るマジックレバー方式はセイコーが開発)
・7S26(7S26A)21石、7S36(7S26B)23石は同じ機械で石が2個増えただけ。
・7S26B:調速機(緩急針)にETAのEtachron導入(2006年~)
・7S26C:2011年以降

(7S26)


そして、主に7S26を搭載しているのが”セイコー5”である。

※セイコー5
・「5」とは、
①耐久性のあるゼンマイ(ダイヤフレックス)
②耐衝撃性(ダイヤショック)
③自動巻き
④デイデイト表示(日、曜日)
⑤防水性能(日常生活防水≒3BAR)

・7S26搭載機は、機械式時計の入門編とされる。
・セイコー5の価格帯で完全マニファクチュールが出来る時計メーカーはセイコーだけ。
・「5盾」マーク
・玩具を買う値段で本格機械式時計が買える。スイス製の時計にはありえない。
・コストパフォーマンスで世界一の機械式時計
・耐久性強い。まともに使えば少なくとも5年以上はもつ。メンテなしで10年以上使えるという人も多く、故障が少ない。余計な機能が無く、普通に使って故障はほとんど無し。セイコーだけではなく、日本の工業技術・工作機械の素晴らしさを反映している。
・車でいえば「カローラ」、バイクでいえば「スーパーカブ」
・デイデイト表示なので便利
・主に風防はセイコーインハウス・ミネラルガラスの”ハードレックス”←酸化セリウムで磨ける。
・デザイン豊富→コレクター増
・巻きステンレスブレスが特徴(アンティークROLEXも巻きブレス)
・上級ラインは「5スポーツ」「5ポセイドン」等、上級ラインには無垢SSやセミソリッドSSも有り。現在はJDMモデルのメカニカルラインが”事実上”の最上級モデル(但し、4R36)だろう。
・セイコーで修理してもらえなくとも町の時計屋で修理可能。但し、オーバーホール代で1万円。ならば、新品で新しいセイコー5が購入可能なため増殖する。
・日差+10~30秒/日。ROLEXと大差無し。但し、当たり外れあり。日差は購入後2~3ヶ月してなじんだ後に計測。
・短所は見た目が安っぽい(値段相応、現在はかなり改善)→(マニアは)独自のカスタムへ。
・現在は逆輸入品(シナ・マレーシア製、セイコーの保証は無し、曜日表示は中東向け:英語+アラビア語、中東以外向け:英語+スペイン語)と復活した国産モデル/セイコーメカニカルライン(保証有り、曜日表示:英語+漢字)が並存。つまり、
(1)アンティーク的な70年代の国産セイコー5、通称「オールド5」または「ビンテージ5」(生産中止)
(2)アジア製セイコー5(現行)、通称「アジアン5」
(3)現行セイコーメカニカルラインのセイコー5、通称「JDM5」

の3種類がある。セイコー5の名称は1963年(東京オリンピックの前年)発売のスポーツマチック5が初代。

(左から、セイコー5デラックス(オールド5)、オールド5、アジア製の3個のアジアン5、現行モデルのJDM5)


また、(2)には「中東向け(アラビア語、英語)」と「(欧米日など)それ以外向け(英語、スペイン語)」の2種類が存在する。※但し、漢字が好みならば、セイコーアクタスの曜日ディスクへ交換可能
・(2)は、シースルーケース+自動巻き+ハック機能無し+手巻き無し+小型(普通)サイズ
・(2)の「中東向け」は型番最後に「J」、裏蓋、ローター、バックルに”Made in JAPAN”の刻印。この場合の”Made in JAPAN”の意味は”日本企業が製造しています”という意味、または”日本製工作機械を使ってキャリバーを製造している”という意味だろう。組立ては人件費の安い海外(マレーシア、シンセン他)。
・(2)の「中東以外向け」は型番末尾が「K1」、カレンダーが「英語+スペイン語」で”MADE IN JAPAN”のプリントはない。日本製表記がない「K1」が若干安い。
・人気型番:SNK361、SNK639など
(”アジアン5”のSNK639K1)



・(3)の「JDM5」は日本国内市場(Japanese Domestic Model)向け
・シースルーケース、流行に合わせてやや大型が多い、Cal.は4Rや6Rで手巻き・ハック有り。アジアン5より高級感有る。
・SARZ005(漢字デイ表示有)など。

6R系

6R15(2006-)
・普通の日本人にとって入手し易い価格と最新性能を両立。
・7S26Bにハック機能と手巻き機能を付加。マジックレバー。2005年後半~発売。
・緩急針がネジ→エタクロン(Etachron)式(ETA特許期間終了)
・基本は6ビート
・超高弾性ゼンマイ「Spron 510」→持続時間50時間以上を実現
・6R15搭載腕時計はセイコー5の3~10倍(3~10万円)の価格帯で、無垢SS、ハック・手巻き機能、竜頭は操作しやすく(セイコー5より)大きい、精度はクロノメター級との評判。同一の6R15搭載のなかでの価格差はダイヤルやケースなど確実に判別できる明確な理由がある。
(6R15搭載のSARB035

(左:革バンドのSARB035、右:SARB031とSARB035、両方6R15搭載)


(すべて6R15搭載の製品)


派生キャリバー
6R20/21
・8ビート、パワーリザーブ、日付・曜日、手巻き・ハック付、日差+25~-15秒、45時間
・SARC019など

6R27
・8ビート
・SARW004など


4R系
・6Rとの差は出荷時の品質管理(歩度調整)か?→マニアにはセイコーの厳密な価格設定を破る海外セイコー製造の4Rに人気が出る可能性もある。

4R15(2008-)
・2008年後半~発売、6R15ベースだが「ハック」「自動巻き」は無し。日付。主ゼンマイはSpron 510→50時間以上。
・緩急針がエタクロン式へ。※7S26の弱点だった副ゼンマイ不具合を解消。但し、7S26でも7S26C以降では問題なし。
4R16
・ハック・自動巻き無し。日付・曜日。主ゼンマイはSpron 510。22石
※4R3X以降はハック、自動巻き有り
4R35
・24石、ハック・自動巻き有り、Spron 510、日付のみ。
4R36(NH36)
・2011年半ば発売、ハック・自動巻き有り、Spron 510、日付・曜日
・新型モンスター、プロスペックスラインなど
(4R36搭載のセイコー3rdダイバー・リイシュードPADI)

4R36はセイコーマレーシア製、10万円以下の価格帯で最もお値打ちなダイバーズだろう。他のメーカーに対抗馬は見当たらず、圧倒的に良い。あえて言えば、競争相手は同じセイコーのSKXシリーズのみだろう(NINJA300の見解)。

(すべて4R36搭載の製品)


4R37
GMT機能、ハック・自動巻き有り、Spron 510、日付のみ
4R38
ハック・自動巻き有り、日付無し、Spron 510、オープンハート
4R39
GMT機能、ハック・自動巻き有り、日付無し、Spron 510、オープンハート

(7S、4R、6Rのまとめ)
・7S25/26/35/36:ハック無し、手巻き無し、日差-25/+35秒、パワーリザーブ40時間
・4R15/16:ハック無し、手巻き無し、日差-15/+25秒、50時間
・4R35/36/37/38:ハック・手巻き付、日差-25/+35秒、40時間
・6R15: ハック・手巻き付、日差-15/+25、50時間
・7S、4R、6Rは互換性高、基本は6ビート(例外:6R20等)
・誤解を恐れずに書けば、7S<4R<6R<4S<4L<8L・8R<6S<9S≒9R(SD)≒9F62(年差クオーツ)というカースト。


・セイコーの現行機械式クロノグラフ:8R(7S派生)、6S、9Rの3種限定
・8R28、8R39
・8R系はベースが6R系(8ビート版)で裏スケの見た目がセイコーファイブに採用されている7Sと同じ。
・クロノグラフ輪列の部品の品質や耐久性は6Sと変わらない。 2階建てクロノモジュールの中では屈指の完成度らしい。また二階建て構造なので竜頭とプッシュボタンが別配置となる。
・7S→6R→8R28と進化した7S系最高峰&8ビートのクロノグラフモデル”セイコー・ブライツ・アナンタ”
”垂直クラッチ・コラム(ピラー)ホイール式”(”作動カム式”より高級品で、ロレックスデイトナ、パテックフィリップ Ref.5960P、フランクミュラー フリーダム、ショパール クロノワン、パネライ ルミノール1950、フレデリックピゲ1185などが採用する方式)
・横3つ目のダイヤル配置
・ダイヤル側の6Rを8ビートにして、日の裏側にクロノグラフモジュールを取り付けた「2階建てムーブメント」
セイコー ブライツ アナンタSAEK007


4S系(=52系) 
”薄型準高級”キャリバー→(ほぼ)ディスコン→品薄→マニア(オタク)人気化
・セイコーローレル、セイコークレドール、旧セイコーアルピニスト、SUS、SARN
・51系→52系(KS)→4S系
・手巻き:4S/24/28/29/79
・自動巻き :4S/12/15/25/35/71/77

4S15
・ベースは52系(5246)
・8ビート、ハック・自動巻き有り
・4S15=52系(52系KS、LMスペシャル)<9S(GS)

6S系
・セイコークレドールのクロノグラフモデルに搭載
・タグ・ホイヤー(TH)がセイコーから6Sの特許提供を受けて”Cal.1887”開発、構成部品の50%以上スイス製にすることでスイス製表記を維持、カレラ1887クロノグラフ。タグ・ホイヤーは”Cal.1887”以外はすべてETA製キャリバーを使用する。

6S
・3時位置にパワーリザーブ
・スイングピニオン・ピラーホイール式
・90年代に機械式復活直後に設計
・ETAと同じ縦3つ目のダイヤル配置
・THの”Cal.1887”のベース
・クレドール・フェニックス(6S78)

4L系
・4L系キャリバーは、SEIKOの自動巻ムーブメントの中で最薄でコンパクトサイズ。高級ムーブ。
・ETA2892互換機と言われるが、実は4Lはケースに組み付けるネジ穴等の位置をETAとあわせたETA代替機であり、セリタのようなコピー品、互換機とは別物。もちろん自動巻き効率世界一のマジックレバーを搭載。

4L25
・8ビート、手巻き・ハック付、マジックレバー
・SARA013等
(SARA013)


8L35
・厳しい落下試験などをクリアした高性能なムーブメント
・ベースはグランドセイコーのキャリバー(9S55)
・50時間パワーリザーブ、自動巻、ハック機能、3針
・日差+15~‐10秒
・SBDX001、SBDX017(通称”MM300”、プロスペックスラインの機械式最高級ダイバー)

(MM300)


(8L系と9S<三日パワーリザーブ>ムーブの違い)
・パワリザは8Lが50時間、9Sは72時間
・8Lはマジックレバー、9Sはリバーシングホイール
・9Sはヒゲゼンマイの耐磁性能、耐衝撃性能がアップ
・9Sは脱進器のオイル保持性能がアップ
・9Sはヒゲゼンマイとテンワの選別が厳格化されている


9S系

9S(GS搭載のセイコー最高級機械式)
・9S65からマジックレバーの採用をやめ、一般的なリバーサー(切替車)式を採用。
・現行の機械式9S系はすべてリバーサー(切替車)式。
・おそらくマジックレバーより複雑な切替車の方がコストが上昇し、販売価格を吊り上げやすいからだろう。時計の価格なんてこんなもの。
(9S65)


(参考:”他のGSキャリバー”)
9R(GSスプリングドライブ)
9F(GS用世界最高峰/年差クオーツ、文字盤に☆マーク付いていれば9Fの中でも”最高級厳選水晶”使用)
・9Fは原則としてグランドセイコー(GS)専用キャリバー(例外:復刻版アストロンで9Fを使用)

(参考)メンテナンス(OH)価格一覧表の例
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NINJA300

Author:NINJA300
ASEAN在住日本人の資産運用ブログ。NINJA250からNINJA300へ排気量アップしました(2013/11)。

最近気付いた点は、自分が永遠に"a bud looking for bloom"であり、「捨石(a stepping stone)」であるということです(2015/03/26)。

☆☆☆ムーンフェイズ/月齢☆☆☆




☆☆フライング・トゥールビヨン☆☆



The Pirate's Code 1: Take every thing you can, give nothing back!

※データ記載には注意を払っていますが一人で書いておりますので、間違いが全くないというわけはないと思います。若し、間違いにお気づきになられた方はご一報いただければ幸甚です。また、ご承知のように、投資は全て自己責任ですので当ブログは一切責任を負いません。

http://ninjafighter.blog.fc2.com/blog-entry-1.html

※また、徹底して日教組が大嫌いです。天敵だと思っていますので宜しくお願いします。

なお、プレビューは天龍寺の雲龍画。日本は「龍国」です。
http://www.rinnou.net/cont_03/10tenryu/

※最後に、NINJA300は完全に「アマゾン」「楽天」等の回し者で、アフィリリンクをクリックすると商品ページに飛んで購入額のわずか数%の"under the table"をもらえる約束になっています。したがって、数円単位でもNINJA300を儲けさすのがムカつく人はどうか買う時は自分で「アマゾン」にアクセスをお願いします。

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